着物シミ抜き
今回ご依頼の内容は
総柄小紋のシミ抜きです。最後に着たのが20年前ですが、当時は汚れが付いたことすら知らなかった。よって、シミの原因もわからないとの事です。
シミ抜きの工程として、調べるのはシミが油性か水溶性か。生地が弱ってないか。シミがどの程度染みているか。等々です。
調べた結果、シミは水溶性で少し硬化があります、生地の劣化はみられませんが、糸の繊維の中まで浸透して時間が経過したようです。
煮物のお汁が付いたときもこのような現象がおきます ↓①②
前処理のあとシミだけを除きます↓③ 加工中です
シミ抜き完了です。↓④⑤
これは別の箇所の泥ハネ
泥はねは油分と水溶性が混ざった状態がほとんどですが、きれいになります。↓
(タオルで拭き取ったり、水を使って擦った場合は生地にスレキズが残り、キズ直しが必要となります。
今回は、シミ抜き個所の下処理・シミ抜き(左袖前変色、上前衽変色、後身頃泥はね、胴裏黄変漂白処理)・全体手洗い加工仕上げ でした。
お役に立てば幸いです。