着物のシワ予防
当店では、着物の絹精洗手洗い仕上げを承った際は
目には見えない汚れを落とすために「下洗い」を行いますがその時、シミが見つかれば「しみ抜き」「漂白」「本洗い」「乾燥」「染色補正」「しわ取りプレス」「間紙(あいし)入れ」「文庫入れ」の順に仕上げていきます。
下記の画像で他店様の仕上げと比べていただき、お気に入りいただければ、当店の絹精洗を一度お試しくださいませ
その、最終手順に近い当店こだわりの「間紙(あいし)入れ」について説明です
着物を包んである紙(たとう紙)から出した時、さらに、着物のあちらこちらの間に紙が挟んであります
32cm×82cmなど大小合わせて8枚~10枚です。留袖などの紋には紋紙が挟んであります
着物を広げると、衿の部分、背の部分、さらには両方の袖に入っています
この紙、一度取り外すと、なかなか元通りには入れにくいものですが、1枚1枚のあなたの着物サイズにあわせて間紙(あいし)が入れてあります。
これって何の役目を担っているのでしょう
これは、
① 仕立て上がった着物や、洗い上がった着物をお持ち帰りいただく時に、着物が傾いてもシワができないように。(あえて紙箱にはお入れしません)
② タンスに片付けていただく時に、タンスの中で上から押さえられても、間紙で段差を無くしてあるので寄りシワができないように。等々、次回シワの無いきれいな状態で着ていただけるようにとの思いから、入念に間紙は入れております。
なので、お客様のお手元に届いて、タンスに入ればこの紙の役目は終わったようなものなのですが、時折り乾燥剤などで湿気対策をしていただける場合は、なるべくそのままで保管下さいませ。
※金箔を使った模様の上にかぶせてある薄紙は、金箔がほかのところに移らないようにするものです。
金箔は保管状態などによって、箔移りする可能性はゼロではありません。
箔の上の薄紙は捨てずに挟んでおく事をお勧めいたします。