草履の天の剥がれ3
思い出のある草履ですので、何とか履けるように・・・とのご依頼です ↓
何とかお喜びいただけるように努力いたします。って申しましたが・・・
大切に保管されておられましても、経年劣化は仕方がありません
裏底は大丈夫にみえますが、かなり硬化して弱っています ↓
劣化が激しいですが、巻きの帯地を残して、とりあえずすべて解体です ↓
今回は天生地を二重に吊って貼り替え完了です ↓
表は新しい鼻緒の仮挿げで雰囲気を見て、裏は裏底にウレタンを入れて厚みを均一にします ↓
裏底地をカットします(画像は歩き易い厚手の裏底地です)
一気にカットします ↓
作業蓋の打ち抜きです。ここで失敗すると、もう一度裏底地のカットとなりますので、ここでも慎重です ↓
裏底地を貼り24時間後、鼻緒を挿げて芯縄の締め部分に、当て革をします。
仕上がれば見えない所ですが、歩を進める時に履き心地が良くなります ↓
シッカリ仕上がりました。
画像右上は、横緒芯縄の残りです、古来より魔除け厄除けに麻紐が使われています。
お守りにと、一緒に発送させていただきました ↓
白い足袋を入れたときに、鼻緒の受けの赤が覗き、きれいでしょう ↓
履かれる前に、少しづつ調整をします ↓
天の貼り替えを終え、ツボ穴を開けた状態です ↓